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四季(色) 彩への想い

三脚と雲台の考察(雲台①)

三脚③で雲台について書きましたが、今回はこの雲台に
ついて考えてみたいと思います。

雲台の目的は、三脚の上でBODYを固定するものです。
①縦位置、横位置、上向き、下向き等必要な角度
 で固定する。
②スローシャッターや、高画素機のブレ防止が
 出来る事。
③撮影場所において、BODYの水平(垂直)を維持する。

雲台の種類は
①パンハンドル雲台
②自由雲台
2つに分かれます。

更に自由雲台でフリクションの懸けれるものと
出来ないもの2つに分かれます。

また、BODYやレンズ三脚座の固定方法として、
①それぞれのネジ穴を使うもの。
②その雲台専用のクイックシューをBODYやレンズ
三脚座に固定して、取付、取り外しを簡略化したもの。
③BODYやレンズ三脚座の専用のプレートを取り付け
クランプ(アルカスイスタイプと呼ばれる)で固定
するもの
3つに分かれます。

とりあえず金属製なら、パンハンドル雲台で問題ありません。
樹脂製は締付トルクの低下、荷重による変形等あり
お勧めできません。

自由雲台の場合は固定する際には、使われているボール径で
耐荷重が変わってきます。ボール径が大きい程、耐荷重が大きく
なります。

使い勝手では、フリクションを懸けれるタイプに比べ
フリクションの懸けれないタイプは緩めればフリーと
なり重い機材の場合は注意が必要です。
その点、フリクションの懸けれるタイプは重い機材を
セットしても、首が下を向く事もなく、調整によっては
オイルを使ったビデオ雲台と同等の使い方が可能です。
海外では、ビデオ雲台よりも、フリクションの懸けれる
自由雲台の方が一般的です。

次にアルカスイスタイプと呼ばれるプレートについてです。
海外メーカーで作られてますが、各機種(D1X、D4)専用
でBODY下部のみとLタイプがあります。

ここでお勧めしたのが、Lタイプのものです。
どの雲台でも縦位置にすると三脚の重心に対し、
BODY(レンズ含む)の位置がずれてしまいます。
機材が重量級ほど影響がありますが、これに
Lタイプを使用すると縦位置でもズレの発生が
なく、水平が出ていれば、垂直はワンタッチです。
BODYは重くなり、BAGへの収納もサイズが
大きくなりますが、安定性と便利さを考えると
一考の価値はあります。
三脚と雲台の考察(雲台①)_b0287074_18165375.jpg


この小岩井の1本桜、春の社内報の表紙を飾りました。
この桜、中型三脚でD700の撮影です。
by mykaoru | 2012-11-05 18:19 | 機材